便利さと安全性を兼ね備えたパスワード管理の新方法

 新型コロナが2類から5類に移行し、少しずつ旅行などに行きたい人や商店街など街の中の人も戻ってきました。また、DXの波が一般の方にも浸透して、ある問題が起きています。
 最近とある航空会社のマイページを見ると、延長していたマイルのポイントで本来の期限が過ぎたものに対しては4月から無効になるというお知らせが飛んできました。また、JRの特急券も基本チケットレス発行で安価で発行する代わりに、窓口で購入する場合は値上げになる動きもあります。
 その一つがアカウントとパスワード管理の問題を本日は取り上げます。

 パスワードはいつも紙で管理している方を良く見かけます。確かにその紙さえ持っていれば良いですが、紙を無くした場合や大量のアカウント、パスワードの整理が出来ないとお悩みをいただく事があります。

 とは言え、各システムのパスワードは別にするのが望ましく、その理由は一つパスワードがばれてしまうと、ご自身が使われているIDが全て分かれば利用するサービスが悪意を持った人から自由にアクセスされてしまいます。パスワードさえ統一すれば便利という時代では無くなった時代になっています。

 それを踏まえて、パスワードの管理の仕方をプロの立場でお伝えします。

1.ブラウザのパスワードマネージャーを使う
 最近のブラウザ(Microsoft Edge,Google Chromeなど)では、パスワードマネージャーの機能が搭載されています。その機能を使ってパスワードを管理していきます。

2.市販のパスワードマネージャーソフトを使う
 フリーソフトでもありますが、パスワードマネージャーを使って管理をするやり方です。

3.2段階認証を使う
 MFA機能を使う事により、パスワードに加えてワンタイムパスワードを発行するソフトウェアを使うことにより、堅牢性を高めていく方法です。上記に加えると不正アクセスのリスクを減らすことが出来ます。
 以下のソフトウェアがあります。
 ・Microsoft Authenticator
 ・Google Authenticator

私は1.ブラウザのパスワードマネージャーを使う、と3.2段階認証を使ってほとんどパスワード忘れが無いように対応しています。最近だとスマホに2段階認証のアプリを入れる事により、金融機関向けのトークンを所有することも無くなり、便利になりました。

今一度、パスワードの管理を考え直してみてはいかがでしょうか?